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ナフサ不足が農業を直撃?マルチフィルム・ハウス資材高騰に備える“地力”経営

このサイトはリサール酵産株式会社をスポンサーとして、
Zenken株式会社が運営しています。
Special Interview

マルチフィルム、ハウス被覆材、防草シート、灌水チューブ。いまの農業は、石油化学由来の資材に多く支えられています。ナフサや樹脂、物流が不安定になれば、その影響は農家の資材費や調達リスクにも及びます。では、どう備えるか。答えは、資材を一気に減らすことではありません。保水性、排水性、根張り、有機物の分解を整え、資材の役割を土で支える“地力”経営です。

マルチフィルムと土づくりを組み合わせた圃場のイメージ

この記事の結論

  • 農業用フィルムや一部のハウス資材は、石油化学由来の素材に支えられています。
  • ナフサ・樹脂・物流の供給不安は、農家の資材費や調達リスクに波及する可能性があります。
  • 資材高騰時に見るべきなのは、購入単価だけではなく、張り替え労力・破損・廃棄費まで含めた総コストです。
  • 地力は、マルチやハウス資材をゼロにするものではなく、資材の役割の一部を補うための土台です。
  • カルスNC-Rは、作物残さや有機物の分解を支え、根域環境づくりにつなげる選択肢の一つです。

資材を減らすかどうかを考える前に、その資材が何を守っているのかを分解する。代わりが効かない機能は守り、土づくりで補える機能から見直す。この順番が大切です。

ナフサ不足は、なぜ
農業資材に影響するのか

ナフサは、石油化学製品をつくるうえで重要な原料です。ナフサからエチレンやプロピレンなどの基礎化学品がつくられ、そこからポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニルなどの樹脂製品へつながります。

農業用マルチフィルム、ハウス被覆材、防草シート、灌水チューブ、育苗ポット、包装資材などには、石油化学由来の素材が多く使われています。つまり、農家が日々使っている資材は、畑の外側にある原油、ナフサ、樹脂、為替、物流、メーカー在庫、需要期の影響を受けるコストでもあります。

ただし、ナフサ不足だけで農業用フィルムが必ず高騰すると言い切ることはできません。価格には複数の要因が絡みます。大切なのは、農業資材の一部は石油化学の供給不安と無関係ではないと理解し、調達リスクに備えることです。

01

原油・ナフサ

02

エチレン・プロピレンなどの石油化学基礎原料

03

ポリエチレン・ポリプロピレン・塩化ビニルなどの樹脂

04

マルチフィルム・ハウス被覆材・灌水チューブ・包装資材

Naphtha

ナフサは石油化学製品の重要原料

ナフサは原油由来の石油化学原料で、エチレンやプロピレンなどを経てプラスチック製品につながります。

Supply Risk

原料調達リスクは農業にも波及し得る

ナフサや樹脂、物流が不安定になると、農業用フィルムや包装資材などの価格・納期に影響する可能性があります。

Agri Plastics

農業は多くのプラスチック資材に支えられている

マルチ、ハウス被覆材、防草シート、灌水チューブ、育苗資材など、石油化学由来の資材は農業現場の各所で使われています。

農業で石油化学資材に
頼っている場面

農業用プラスチック資材は、露地・施設園芸のどちらでも使われています。まずは、自分の経営がどの資材にどれだけ依存しているかを見える化することが、資材高騰対策の出発点です。

資材 主な役割 経営上のリスク
マルチフィルム 保温、保水、雑草抑制、泥はね防止 価格上昇、破損、張り替え、廃棄費
ハウス被覆材 保温、雨よけ、採光、環境制御 更新費用、調達遅れ、性能低下
防草シート 除草労力の削減、通路管理 購入費、耐用年数、処分費
灌水チューブ 水管理、省力化、灌水ムラの軽減 交換費、詰まり、部材不足
育苗ポット・トレー 育苗管理、作業効率化 消耗品コスト、規格変更、調達遅れ
包装・出荷資材 鮮度保持、輸送、規格対応 包装材価格、納品遅れ、規格変更
  • ※編集チーム作成。資材の種類や素材は製品によって異なります。
資材費は、購入単価だけで見ない

資材高騰時に見るべきなのは、1本あたり・1反あたりの価格だけではありません。張り替え回数、破損リスク、廃棄費、作業時間、収量・品質への影響まで含めた総コストです。

マルチフィルム・ハウス資材が
高騰すると何が起きる?

資材が高くなると、まず購入費を抑えたくなります。しかし、更新を遅らせる、安い資材へ切り替える、使用量を減らすといった判断には、別のコストが隠れていることがあります。

起きること 表面上の対応 後から出るリスク
マルチ更新を先延ばしする 今年の購入費は抑えられる 破れ、雑草増加、乾燥、泥はね、作業時間増加
安い資材へ切り替える 単価は下がる 耐久性低下、破損、張り替え回数増加
被覆材更新を遅らせる 更新費を先送りできる 採光・保温・雨よけ性能の低下
資材使用量を減らす 資材費は下がる 除草、灌水、泥はね、病害対策の手間が増える
廃プラ処理を後回しにする 一時的に費用を避けられる 保管負担、処分費、作業動線の悪化
  • ※編集チーム作成。実際の影響は作物・作型・地域・資材の種類によって異なります。
「資材を減らす」前に、資材が守っている機能を見る

マルチを使うか、使わないか。ハウス被覆材を更新するか、先延ばしするか。判断の前に、その資材が保水、保温、雑草抑制、雨よけ、泥はね防止、省力化のどれを担っているのかを分解する必要があります。

資材依存を下げる
“地力”とは何か

本記事でいう地力とは、資材に頼りきらなくても作物が育ちやすい圃場条件のことです。抽象的な精神論ではなく、保水性、排水性、通気性、根張り、有機物の分解、肥料保持力、微生物の働きが整っている状態を指します。

農林水産省は、土壌の性質に由来する農地の生産力を「地力」と説明しています。また、土づくりは土壌の状態を物理的、化学的、生物的に改善し、土壌の生産力を高めることだとしています。マルチやハウス資材はこれからも重要です。ただ、土の状態を整えておけば、資材の役割の一部を補いやすくなります。

Water

保水性・排水性

水もちと水はけのバランスが整うと、乾燥や過湿に振り回されにくくなります。

Root

根張り

土が硬すぎず、酸素と水分がある状態では、根が深く広く伸びやすくなります。

Organic

有機物の分解

作物残さや有機物を分解し、土づくり資源として活かすことで、根域環境づくりにつながります。

地力とは何か?

マルチの役割を
“土づくり”でどこまで補えるか

マルチには複数の役割があります。保水や根域安定のように土づくりで補いやすいものもあれば、早出し作型の地温確保やハウスの雨よけ・保温のように、資材の役割が大きいものもあります。

マルチ・資材の機能 土づくりで補える可能性 限界・注意点
保水 腐植・団粒構造・根張りで水分変動を緩和 極端な乾燥では灌水・資材も必要
排水安定 団粒構造、排水改善、高畝で過湿を軽減 長雨対策は明きょ・暗きょなど排水設計が必要
雑草抑制 緑肥、被覆、残さ分解、初期管理で雑草圧を下げる 完全な除草代替にはならない
泥はね防止 団粒構造、畝設計、排水で軽減 強雨時や病害リスクが高い作型では資材も有効
地温管理 水分・有機物・畝設計で地温変動を緩和 早出し・低温期はマルチやトンネルの効果が大きい
雨よけ・保温 地力で生育の土台を整えることはできる ハウス被覆材やトンネルの代替は難しい
  • ※編集チーム作成。資材の削減可否は、作物・作型・地域・圃場条件によって異なります。
地力は万能ではない。だから経営判断になる

保水、排水、根張り、残さ分解は土づくりで底上げできます。一方で、雨よけ、保温、早出し作型の地温確保は資材の役割が大きい領域です。土で補える部分と、資材で守るべき部分を分けることが、ナフサ・樹脂価格が読みにくい時代の経営術になります。

露地と施設園芸で、
守るべき資材は変わる

資材依存を下げるといっても、露地栽培と施設園芸では判断が変わります。特にハウス被覆材は、雨よけ・保温・採光に直結するため、地力だけで代替するのは難しい領域です。

栽培形態 守る優先度が高い資材 地力で見直しやすい部分
露地栽培 低温期の保温資材、病害リスクが高い作型の泥はね対策 保水、排水、雑草圧、残さ分解、根張り
施設園芸 ハウス被覆材、雨よけ、保温、採光に関わる資材 根域環境、灌水回数、残さ分解、土壌病害リスク
育苗 ポット・トレー・被覆資材など、苗質に直結する資材 培土管理、根張り、過湿・乾燥の予防
  • ※編集チーム作成。資材削減は作物・作型・地域条件を踏まえ、小面積から試すことを推奨します。

資材高騰対策は、
3つの時間軸で考える

資材高騰対策は、いきなり資材を減らすことではありません。今すぐできる棚卸し、次作からの小さな試験、中長期の地力づくりを分けて進めると、失敗リスクを抑えやすくなります。

Now

今すぐ:資材の棚卸し

使用量、更新頻度、在庫、張り替え労力、廃棄費を確認し、どの資材が経営リスクになっているかを見える化します。

Next Crop

次作から:小面積で試す

土壌診断、残さ分解、マルチ使用量の見直し、防草資材の比較などを一部区画で試し、収量・品質・作業時間を記録します。

Long Term

中長期:地力を積み上げる

腐植、団粒構造、排水、根張り、有機物循環を整え、資材価格に振り回されにくい圃場へ近づけます。

資材依存度を
高・中・低で分ける

資材高騰時代の経営術は、すべての資材を同じように削ることではありません。代替が難しい資材、地力で一部補える資材、慣例で使っている資材を分けて判断します。

依存度 状態 経営判断
資材を外すと収量・品質に直撃する 代替よりも確保・長寿命化・更新計画を優先する
土づくりや作型調整で一部補える 小面積で使用量・規格・更新頻度を見直す
慣例で使っているが効果検証が弱い 試験区を作り、削減・代替を検討する
  • ※編集チーム作成。依存度は、作物・作型・地域・販売規格によって異なります。

飯川社長に聞く:
資材高騰時代の地力経営

飯川隼斗さん
飯川隼斗さん

リサール酵産株式会社 代表取締役社長。微生物資材を活用した土づくりの普及に取り組む。

Q1ナフサ不足や石油化学資材高騰を、農業現場ではどう捉えるべきですか?

A:マルチやハウス資材は、農家にとって身近な資材です。でも、その原料や製造の流れをたどると、石油化学や物流の影響を受けています。畑の外で起きていることが、資材費や納期として畑に返ってくるわけです。

だからといって、すぐにマルチをやめる、ハウス資材を減らすという話ではありません。まずは、自分の経営がどの資材にどれだけ頼っているのかを見ること。そこから始めるべきだと思います。

Q2マルチなどの資材価格が上がる中で、なぜ地力を高める必要があるのですか?

A:必要な資材を使いながら、肥料が効きやすく、根がしっかり張る土をつくるためです。

マルチは地温や水分の管理、雑草対策に欠かせない資材であり、単純になくせるものではありません。一方で、資材価格が上がり続ける中、資材だけに頼った栽培には限界があります。

地力が高まると、肥料を作物が吸収しやすくなり、根も広く深く張りやすくなります。必要な資材は適切に使いながら、作物残さや有機物を土へ還し、長期的に地力を高めていくことが、資材価格の変動に左右されにくい農業につながります。

Q3資材価格が上がる中、農家はどこまでコストを削るべきですか?

A:収量や品質を守るために必要な資材まで、無理に削るべきではありません。

見るべきなのは資材の単価ではなく、収量、作業時間、廃棄費まで含めて、最終的に利益が残るかどうかです。マルチを減らした結果、除草や灌水の手間が増えたり、収量が落ちたりすれば、かえってコストは高くなります。

まずは、過剰な施肥や役割が重複している資材を見直し、必要なものは適切に使うこと。そのうえで地力を高め、肥料が効きやすく、根がしっかり張る土をつくり、資材価格の変動に左右されにくい経営を目指すことが大切です。

Q4資材価格が上がる中、マルチに頼りすぎない栽培へ変えるにはどうすればよいですか?

A:まずは、マルチを減らしても作物が安定して育つ土をつくることです。

マルチは地温や水分の安定、雑草対策に欠かせない資材なので、価格が上がったからといって急に減らすのは危険です。

根が浅い、雨の後に水が抜けない、乾くと土が硬くなる圃場では、マルチを減らした途端に生育や収量が不安定になります。まずは排水性や保水性、根張り、有機物の分解状態を改善し、地力を高めることが先です。そのうえで一部の区画から試し、収量や品質、除草・灌水の手間まで比較しながら、無理のない範囲で見直すことが大切です。

※参考:リサール酵産公式YouTubeチャンネル【猛暑で野菜がしおれる…強すぎる日差しと高温から株を守る正しい管理法】

Q5有機物の分解は、資材依存を下げるうえでどこに効きますか?

A:有機物がうまく分解されると、土づくりの材料になります。作物残さや緑肥、堆肥をただ入れるだけではなく、分解させて、根が張りやすい土に近づけることが大事です。

土が団粒化して、水もちと水はけのバランスがよくなれば、乾燥や過湿に振り回されにくくなります。そうなると、マルチや灌水資材に頼りきらなくても作物を支えやすくなります。もちろん、資材をなくすという意味ではありません。資材の効果を土が下支えする、という考え方です。

Q6資材価格が上がり続ける中、カルスNC-Rを使う意味はどこにありますか?

A:圃場にある有機物を活かし、資材価格の変動に左右されにくい土をつくることです。

作物残さや籾殻、稲わらなどを土へ還し、根が張りやすく、肥料が効きやすい土壌環境を整えるための微生物資材です。

地力が高まれば、厳しい天候でも収量や品質を維持しやすくなり、病気が出にくい土づくりにもつながります。必要な資材は適切に使いながら、圃場内の資源を循環させ、購入資材だけに頼らない栽培へ近づけることが大切です。

Q7資材で守るべき部分と、地力で補える部分はどう見分ければよいですか?

A:雨よけ、保温、早出し作型の地温確保のように、資材の役割が大きい部分は無理に減らすべきではありません。そこを削ると、収量や品質に直結することがあります。

一方で、保水、排水、根張り、残さ分解、雑草圧のように、土づくりで改善できる部分もあります。まずは、資材が何を守っているのかを分ける。土で補える部分から少しずつ見直す。この順番が大切です。

Q8資材高騰時代に、農家に伝えたいことは何ですか?

A:資材を減らすことが目的ではありません。目的は、資材価格が上がっても経営が揺らぎにくい畑をつくることです。

マルチもハウス資材も、これからも大事な農業資材です。ただ、資材に任せきりにせず、土の力を上げておく。保水、排水、根張り、有機物の分解を整える。そこに取り組むことが、資材高騰時代の経営防衛になると思います。

資材依存を下げるための
実践ステップ

資材依存を下げるといっても、いきなり全面でマルチをやめる必要はありません。資材の役割と総コストを見える化し、小面積で試しながら、土で補える部分を増やしていきます。

  1. 農業用フィルム・ハウス資材の使用量を棚卸しする

    マルチ、被覆材、防草シート、灌水チューブ、育苗資材、包装資材の使用量、更新頻度、在庫、廃棄量を確認します。

  2. 資材ごとの役割を分解する

    その資材が担っている役割を、保水、雑草抑制、保温、雨よけ、省力化、泥はね防止などに分けます。

  3. 単価ではなく総コストを見る

    購入費だけでなく、張り替え労力、補修、破損、廃棄費、作業時間、資材を減らした時の収量・品質リスクまで見ます。

  4. 資材依存度を高・中・低に分ける

    外すと収量・品質に直撃する資材は守る。土づくりで一部補える資材は小面積で見直す。慣例で使っている資材は効果を検証します。

  5. 土壌診断でpH・EC・養分・腐植・硬度を確認する

    資材の見直しだけでなく、土の状態を確認します。保水性や排水性の課題が、土壌条件に由来する場合もあります。

  6. 保水・排水・根張り・有機物の分解を改善する

    堆肥、緑肥、作物残さの分解、排水改善、畝設計、微生物資材などを組み合わせ、地力を高めます。

  7. 小面積で資材使用量の見直しを試す

    いきなり全面で減らすのではなく、一部区画で比較します。雑草量、灌水回数、地温、根張り、収量、品質を記録します。

  8. 収量・品質・作業時間を記録する

    資材費が下がっても、作業時間や収量ロスが増えれば総コストは下がりません。記録を残して次作の判断材料にします。

資材費を“総コスト”で見るための
記録項目

資材の見直しでは、購入費だけで判断しないことが重要です。張り替え、補修、廃棄、作業時間、収量・品質への影響まで記録すると、次作の判断がしやすくなります。

記録項目 見る理由
購入費 資材単価だけでなく、面積あたりの実コストを把握する
張り替え・撤去時間 省力化できているか、逆に作業が増えていないかを見る
破損・補修回数 安い資材に替えた結果、耐久性が落ちていないかを見る
廃棄・処理費 使用後の処分コストまで含めて比較する
雑草量・灌水回数 資材を減らしたことで、別の作業負担が増えていないかを見る
収量・品質 資材費が下がっても、収量や等級が落ちていないか確認する
  • ※編集チーム作成。記録項目は作物・作型・経営規模に応じて調整してください。

やってはいけない
資材高騰対策

資材価格が上がると、どうしても「安くする」「減らす」に意識が向きます。けれど、役割を見ないまま削ると、収量・品質・作業時間に別の負担が出ることがあります。

NG 01

資材費だけを見てマルチを急にやめる

乾燥、雑草、泥はね、地温低下で、かえって作業時間や栽培失敗リスクが増えることがあります。

NG 02

安いフィルムへ耐久性を確認せず切り替える

単価は下がっても、破損や張り替え回数が増えると総コストが上がる場合があります。

NG 03

ハウス被覆材の更新を遅らせすぎる

採光、保温、雨よけ性能が落ちると、収量や品質に影響することがあります。更新計画は別枠で見ます。

NG 04

土づくりなしで雑草・乾燥対策を削る

土の保水性や根張りが弱いまま資材だけ減らすと、作物への負担が増えやすくなります。

NG 05

土壌診断なしに資材だけ減らす

乾燥、過湿、pH、硬盤、腐植不足など、資材依存の原因が土にある場合があります。

NG 06

微生物資材でマルチやハウス資材を代替できると考える

微生物資材は有機物の分解と土づくりを支える一手です。保温、雨よけ、被覆の代替にはなりません。

NG 07

廃プラ処理費・張り替え労力を見落とす

資材の総コストには、使用後の処理、保管、分別、張り替え作業も含まれます。

NG 08

一度に全面で資材削減を試す

失敗した時の影響が大きくなります。まずは小面積で試し、収量・品質・作業時間を比較します。

まとめ:石油化学資材に
振り回されにくい圃場へ

ナフサや樹脂、物流の不安定さは、農家が直接コントロールできません。マルチフィルム、ハウス被覆材、防草シート、灌水チューブなどの価格や納期は、畑の外側の市況に左右されることがあります。

一方で、土の保水性、排水性、根張り、有機物の分解、雑草圧は、圃場の中で積み上げられます。地力を高めることは、資材をゼロにするためではありません。資材の役割の一部を補い、使用量・更新頻度・失敗リスクを下げるための経営術です。

マルチやハウス資材は、これからも重要な農業資材です。だからこそ、資材に頼りきるのではなく、土で補える部分を増やし、資材高騰に振り回されにくい経営へ近づくことが重要です。

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