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ミミズで土壌改良するには?

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畑で作物を育てる中で、「土を良くしたい」「ミミズが畑にいると良いと聞いたけれど、実際のところよくわからない」と感じている方もいるのではないでしょうか。そこでこちらの記事では、ミミズが土壌改良に与える効果やメリット、デメリットなどをまとめています。土壌改良について知りたいと考えている方などは、ぜひ本記事を参考にしてください。

ミミズが土壌改良に与える3つの効果

物理的効果(団粒構造の形成など)

ミミズが土の中を移動する時に、土の中に小さな無数のトンネルが形成されます。このことによって土壌に空気の通り道ができるため、通気性や排水性が向上します。さらに、ミミズは土と共に有機物を食べて排泄しますが、この時のフンが土の粒子同士をくっつけて「団粒構造」を作り出します。団粒構造は隙間が多いために水・空気をバランスよく保持することができ、植物の根が呼吸しやすく乾燥しにくいふかふかの土がつくられます。

化学的効果(栄養分の供給など)

ミミズは排泄するフンは、植物にとって優れた天然の肥料となります。これは、ミミズが有機物を消化して排泄したフンには、植物の成長に欠かせない「窒素」「リン酸」などが豊富に含まれているためです。さらに、これらの栄養素はすでにミミズの体内で分解されていることから、植物がすぐ吸収しやすい形になっている点もポイントのひとつです。

そのほか、カルシウムなどのミネラルもミミズのフンに含まれているため、酸性に傾いた土壌のpHの調整も期待できます。

生物的効果(微生物相の豊かさなど)

ミミズが有機物と土を食べ、腸内を通過する過程でさまざまな有用微生物が活発に増殖します。そして排泄されたフンには多様な微生物が含まれており、土壌内の微生物相が豊かになるという面もあります。このことにより、特定の有害な病原菌・害虫が異常に繁殖するのを防止する働きが生まれます。その結果、植物が病気にかかりにくく、健康に育つ土壌形成が期待できます。

畑にミミズを増やすメリット

化学肥料・農薬の使用量を抑えられる

畑にミミズが増えることによって、ミミズのフンという良質な有機肥料が持続的に供給されます。前述の通り、ミミズのフンには植物が吸収しやすい形に分解されたリン酸などが豊富に含まれていることから、科学肥料の施肥量を抑えられます。さらにミミズによる病害虫発生の抑制も期待でき、農薬の使用量も減らしやすくなるといった点もメリットであるといえます。

保水性と排水性の両立による生育促進

土の中をミミズが移動することでできる「ミミズ孔」は、土の水はけを良くし、根腐れを防ぐ高い排水性をもたらしてくれます。さらに、ミミズが排泄するフンは団粒構造を形成していますので、水分や養分をしっかりと保持できます。そのため、ミミズが土の中にいることによって「水はけがよく、さらに水持ちが良い」という植物の生育に良い環境が整えられます。この点から、作物の根張りが良くなり、健全な生育を促せるようになります。

畑にミミズを増やすデメリット・注意点

畑にミミズを増やすことはさまざまなメリットをもたらしますが、ミミズを餌としているモグラが集まるリスクもあります。そのため、せっかくミミズが土の中にいたとしてもモグラが侵入してしまうと上記のようにミミズによる良い影響が期待できなくなってしまいます。

モグラが畑に侵入した場合、土にトンネルを掘る過程で野菜や花の根を傷つけてしまうこと、土の中に空洞ができて根が乾燥してしまい、作物が枯れてしまうことにつながるケースも考えられます。さらにモグラが掘った穴からネズミが侵入して農作物が食べられてしまうリスクや、水田では掘られた穴から水が流出する、畦(あぜ)が崩壊するといった可能性もあります。

このようなモグラの被害を防ぐには、忌避剤を用いる、音や振動の発生器を用いる、捕獲器を用いるといった対策が考えられます。

ミミズによくある質問

Q1:ミミズを畑に増やす方法はありますか?

餌があればミミズが増えやすくなりますので、ミミズを増やしたいと考えるのであれば有機肥料を畑に施肥する方法が考えられます。ただし、多すぎても少なすぎても良い土とはいえないため、堆肥や肥料の適切な管理を行いながら程よい数を保つことが大切です。

Q2:ミミズによる土壌改良を期待する場合の注意点とは?

ミミズによる土壌改良を期待する場合には、ミミズの住環境を壊さないためにも、むやみに耕さないのもポイントの一つとされています。土を耕すことによってミミズが住んでいる環境が変化し、ミミズの数が減ってしまうことや、耕す過程において鍬などで物理的に死んでしまう可能性も考えられます。

Q3:畑にミミズがほとんどいない原因は?

ミミズが畑にほとんどいない場合、例えば農薬や化学肥料の使いすぎという理由が考えられます。ミミズは土を食べることから、農薬や化学肥料を食べるとフンとして排出されず、体の中に溜まって最終的に死んでしまいます。また、酸味の強い野菜にはあまり近づかない傾向がありますので、その畑で酸味の強い野菜を育てている場合にはミミズが近づきにくいといえます。

まとめ

土壌改良とミミズの関係について解説してきました。ミミズは物理的・化学的・生物的な3つのアプローチにより、土壌を改善する「自然のプラウ(すき)」として機能します。土壌の保水性や排水性の向上をはじめとするメリットがある一方で、モグラが増える可能性がある点には注意が必要であり、対策が必要なケースもあります。「手軽に確実な土壌改良を進めたい」と考えている人は、微生物資材の導入を検討することもおすすめです。

ミミズだけじゃない!土壌改良には「微生物資材」もおすすめ

土の中にいるミミズは、土の通気性や排水性を向上させる、植物の生育に役立つ栄養素を土に与える、微生物を増加させることなどから、ミミズによる土壌改良は効果があるといえます。ただし、環境を整えるまでには時間がかかる点や、モグラが集まってきてしまうリスクも考えられます。そのため、できるだけ土壌改良を早く進めたいと考えている場合には、ミミズがもたらしてくれる生物的な効果をダイレクト・スピーディーに土壌に与えられる「微生物資材」を活用するという選択肢もあります。

ミミズを増やす環境づくりに加えて微生物資材を投入するといったように、双方のやり方を並行して進めていくことによって、より早く土壌が豊かになることが期待できます。

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