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牛糞で土壌改良するには?

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畑作りを行っていく中で、「ふかふかな土を作りたい」「牛糞堆肥の使い方や効果を知りたい」と考えている方もいるのではないでしょうか。こちらの記事では、牛糞堆肥を取り上げ、その役割や特徴、土壌改良に用いた際に期待できるメリットとデメリット、使用する時期と目安の量などについてまとめています。

牛糞堆肥とは?土壌改良における役割と特徴

鶏糞や豚糞など他の堆肥との違い

「牛糞堆肥」は、牛の糞におが屑や藁、もみ殻などの副資材を混ぜ、発酵させた有機肥料です。牛糞と同様に家畜糞である「鶏糞」や「豚糞」との違いは、肥料成分と繊維質の違いが挙げられます。

鶏糞や豚糞の場合には窒素やリン酸といった「肥料成分」を多く含んでいますが、牛糞は繊維質が非常に多く含まれています。これは、牛の主食は牧草であることが影響していますが、分解されにくい繊維質を多く含むことによって土壌の物理性改善(土づくり)」に特化しているという点が大きな特徴といえます。

牛糞堆肥が土壌改良にもたらす3つのメリット

団粒構造の形成(ふかふかな土作り)

牛糞堆肥には豊富に繊維質や有機物が含まれていますが、これば土の中にある微生物の餌になります。微生物がこれらを分解する過程で分泌される粘液が接着剤のような役割を果たすことで、細かい土の粒子をくっつけて「団粒構造」を作り出せます。この点によって土の中に隙間が生まれ、通気性や排水性の優れたふかふかな土を作り出すことにつながっていきます。

保肥力・保水性の向上

前述の通り、「団粒構造」が形成されると土壌に適度な隙間が増えますが、その部分や水や肥料を蓄えるタンクのような役割を果たします。このことから、乾燥しやすい土だったとしても土の中に水分を長く保持できる「保水力」を高められます。また、団粒構造が形成された土は肥料持ちがアップするため、「保肥力」の高い土づくりができる点もメリットです。

肥料効果が穏やかで根焼けしにくい

牛糞堆肥は鶏糞堆肥などと比較すると肥料成分が少なめであることから、効き目がゆっくり(緩効性)という特徴を持っています。土壌中でゆっくりと分解されながら長期間にわたり効果を発揮することから、土づくりを行う際に多めに施用しても植物の根を痛めてしまう「根やけ」のリスクが低い点も牛糞堆肥を使用する上で注目しておきたいポイントです。

畑に牛糞を使うデメリット・注意点

未熟堆肥による生育障害(ガス湧き・窒素飢餓)

牛糞堆肥を使用する際には、完熟堆肥を使用することが大切です。もし完全に発酵していない未熟な状態の牛糞堆肥を使用した場合には、土の中で発酵が進むことで有害なガスや熱が発生してしまい、植物の根を痛めてしまう可能性があります。また、土の中の微生物が未熟な有機物を分解するために土中の窒素を大量に消費してしまい、植物が吸収できる窒素が不足する「窒素飢餓」と呼ばれる状態を引き起こすリスクもあります。このような点から、しっかりと発酵した堆肥を使用するようにしてください。

過剰投入による塩類集積や雑草のリスク

牛の飼料には塩分が含まれています。この点から、牛糞堆肥を長年にわたって過剰に使い続けた場合、飼料由来の塩分が土の中に蓄積していく「塩類集積」の問題が発生するケースがあります。この状態になると、植物の根の水分吸収が阻害されてしまう恐れがあります。また、発酵温度が十分に上がっていない未熟堆肥の場合、牛が食べた雑草の種子が死滅せずに堆肥の中に残ってしまうことがあり、畑で発芽してしまうリスクも考えられます。

牛糞堆肥を使った正しい土壌改良の時期と使い方

牛糞堆肥の効果を引き出し、トラブルを防ぎながら効果的に土を良くしていくためには、施肥を行うのに適切な時期と量を守ることが大切です。

まず、牛糞堆肥は成分がゆっくりと分解されるという性質を保つため、使用するタイミングは作物の作付け(苗の植え付けや種まき)を行う2〜3週間前が基本となります。土の表面に牛糞堆肥を巻いた後は、鍬やシャベルを使用しながらしっかりとすき込んでいきます。深めに鍬を土に入れるようにして、20〜30センチくらいまで掘り起こしてください。

また、使用量の目安としては、1平方メートルあたり2〜3kgほどとされていますが、土壌の状況や作物によって異なるため、あらかじめ確認しておくことが大切です。

牛糞での土壌改良に関するよくある質問

Q1.完熟した牛糞堆肥と未熟な堆肥はどのように見分けられますか?

A.完熟した牛糞堆肥は、元の糞の形がなく黒っぽくサラサラしている点が特徴です。さらに、嫌なにおいはせず、森の土のような香りがします。対してサラサラしておらず水分が多い、悪臭がするものは未熟な状態である可能性が高いといえます。

Q2.牛糞堆肥を使用した場合、虫がわいてしまうことはありませんか?

A.完全に発酵した完熟堆肥の場合には、虫が大量に発生するリスクは低いといえます。ただし、未熟な牛糞堆肥の場合、そのにおいに誘われて虫が集まりやすくなります。このように、未熟な牛糞堆肥は病害虫の発生の温床になるリスクも考えられますので、注意してください。

Q3.牛糞堆肥はにおいはしませんか?

A.完熟した牛糞堆肥の場合、多少の発酵臭がするものもありますが、悪臭はありません。また、堆肥の質感はふわっとしています。対して未熟の牛糞堆肥であれば悪臭を感じます。そのため、未熟の牛糞堆肥を使用してしまった場合には臭いの発生源になる可能性があることに加えて虫が湧く可能性があります。

まとめ

こちらの記事では、土壌改良に使用される牛糞堆肥について解説してきました。牛糞堆肥は、豊富な繊維質を持つことが特徴であり、通気性や保水性に優れたふかふかな土づくりに活用できるものです。使用する際には、未熟なものではなく、しっかりと発酵した完熟堆肥を使用することが非常に重要です。作付けの2〜3週間前を目安として適量を投入することによって、作物が健全に育つ豊かな土台づくりを行えます。

このように、牛糞堆肥を使用する場合には「未熟堆肥を使用しない」という点が大きな注意点となります。未熟堆肥を使用してしまうリスクを避け、より手軽に土壌改良を進めたいと考えている方は、微生物資材の導入を検討してみるのもおすすめです。

牛糞の課題を補う!より確実な土壌改良には「微生物資材」もおすすめ

牛糞堆肥を使用した土壌改良は、土の物理性改善に優れている反面、完熟堆肥かどうかを見極めるのがむずかしい、効果が出るまでに時間が出るという課題があります。この課題を解決し、牛糞堆肥の役割である「土壌中の微生物を活性化させる」という点をよりスピーディーに土壌に与えられる「微生物資材」の活用を検討してみてはいかがでしょうか。牛糞堆肥を用いた土台作りと並行し、微生物資材を投入することによって相乗効果が得られ、より早い段階で豊かで健康な土壌づくりを行えます。

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